「記事を書いているのに成果が出ない」
「SEO対策をしているのに問い合わせが増えない」
その原因は、コンテンツの“量”ではなく“質”でもなく、
“設計思想”の違いにあります。
資産コンテンツとは、一度作ることで長期的に集客・売上・応募を生み続ける“仕組みとして機能するコンテンツ”のことです。
■ なぜ今“資産コンテンツ”なのか?
1)AI検索の普及で「要約される時代」
今、その場で何かを調べたいと思えば、スマホに「●●を教えて」と言えば、AIが答えてくれるため、一度その便利さを体験してしまうと、AIにまず聞いてしまった方が簡単だと誰しもが思うことでしょう。AIが、ネット上にある、ありとあらゆる情報を瞬時に要約して回答を出すため、調べる側の手間がとてつもなく省けてしまうのです。このため、SEOで「~とは?」検索を意識して、コンテンツを作り思惑通り「●●とは?」で検索結果の1位になったとしても、調べものはAIで完結してしまうケースが主流となれば、以前ほど来訪者は期待できない時代なのです。
つまり、答えだけを提供するコンテンツ”はAIに置き換えられ、判断材料を提供するコンテンツ”だけが残る時代になったのです。
2)表面的な記事は価値が出にくい
AIはネット上に存在する情報を収集して要約してまとめるのは得意ですが、インタビューをして写真を撮ったりすることはできません。AIが情報源としている最重要視するのは、その発信者しか持っていない独自の生データや実体験といった一次資料となります。
だからこそ今、評価されるのは
「その人にしか書けない情報があるかどうか」です。
一般的にこれは、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)と呼ばれますが、
重要なのは言葉の意味を覚えることではありません。
「実体験に基づいた情報か?」
「専門的な視点で語られているか?」
「信頼できる発信者か?」
この3つが満たされているかどうかです。
たとえば、ネット上の口コミを集めただけの比較記事と、
実際にサービスを利用し、現場を理解した上で書かれた記事では、
どちらが信頼できるかは明らかです。
AIも同様に、
一次情報や実体験を伴うコンテンツを優先して参照する傾向が強くなっています。
つまり、
“どこかで見た情報をまとめただけのコンテンツ”は価値を失い、
“その人だから書ける情報”だけが残る時代になったのです。
3)答えだけ”では差別化できない
これが現在の検索エンジンの進化を物語っている点と言えます。単純に質問に対してAという答え、それが正解であったとしても、その解答に至る背景の説明が「ある」と「ない」、では、背景やプロセス、要因が説明されている記事の方が評価が高いということです。低品質のサイトやコンテンツを検索上位に表示させるための中身のないSEOハックは通用せず、検索者の意図を理解して有益な回答を提供する情報源だけを評価する、本来あるべき姿に近づいているのです。
■ 資産コンテンツの3つの条件
1)検索意図を外さない(ユーザーの本当の問に答えているか?)
検索者が知りたいことに対して、有益な情報が提供できているか? コレはSEOやAIを意識したコンテンツを制作する者にとっては至極当然な前提なのですが、世の中には、TITLEだけ、検索クエリ(検索キーワード)に合わせて、内容は宣伝に重視して知りたいことが薄い、悪質なものになると、知りたいことがまったく書かれていないタイトル詐欺のようなコンテンツがまだまだたくさんあります。
グーグルはこういったネット上の「ゴミ」を排除する方向でアップデートを繰り返していますが、完全には排除できていないのが実情です。しかしAIにはその手が一切通用しません。先に述べた4要素E-E-A-Tでの評価、また、検索意図に沿うロジックを用意しているかで判断されるため、検索意図に対して満足できる答え(情報)が提供できている質が高いコンテンツだけがAIに評価されるのです。
例えば、転職をするにあたって、これまで経験したことのない仕事に興味を持ったとします。ここでは、店舗での接客販売、飲食店での接客に携わっていた方が、オフィスワークの入り口として未経験でも入りやすいコールセンターのテレオペを例にとってみましょう。
20代は店舗でお客様として接するのが楽しいくやりがいもあったのですが、30代を迎えるにあたって、そろそろ立ち仕事も体力的にきつくなってきたので、オフィスワークに切り替えられないかな、と思ったときに、入りやすいのが、お客様への接遇スキルを活かせるテレオペレーターなのです。
また、企業、公共機関がコールセンターを開設する場合、全国レベルの大規模コールセンターの場合、数百人単位での募集規模になることがありテレオペ未経験歓迎のケースが多いのです。
未経験でもOK、オフィスワーク、しかも接遇スキルを活かせるとあって接客販売の仕事から、コールセンターのテレオペへキャリアチェンジされる方は、非常に多いです。では、実際に興味を持った方が知りたいことは何でしょう?
仮にペルソナを以下に設定したとしましょう
名前(仮):佐藤 みなみ
年齢:28歳
性別:女性
居住地:神奈川県(東京23区内へ通勤可能エリア)
学歴:高卒または専門卒(美容・ファッション系)
現職:アパレル販売スタッフ(正社員または契約社員)
勤続年数:5〜7年
転職意向:給与、人間関係、将来への不安
佐藤さんが、オフィスワークの入り口としてテレオペを考えたときに知りたい情報は?
・実際にはどんなことをするのか?(仕事内容)
・テレオペ未経験でも大丈夫?(入社研修から一人立ちまでのイメージ、期間)
・業界毎にテレオペに求められる役割や覚える知識は?(インバウンド、アウトバウンド)
・テレオペからのキャリアアップは?(時給やキャリアアップ、将来のキャリアとして考えられるポジション)
・どんな働き方が可能?(ライフスタイルに合わせた働き方が可能か?時短、夜勤、週3日、テレ―ワークなど)
・トラブルが起きた時の対応は? PCスキルは(ワードやエクセル)はないけれど大丈夫? などのFAQ
・業界ならではの専門用語集(IVR、SV、オンサイト、トークスクリプト、エスカレーション)
・実際に今、どんな募集があるのか?(時給は?月給は?勤務地は?働き方は?)
未経験の方にとっては知りたいことが山ほどあります。それを実際にコールセンターの運営者、およびスタッフを管理するオンサイトやスーパーバイザーの声や、未経験からテレオペを始めたスタッフの声(職場環境や人間関係など中に入らないと分からない働きやすさ)を載せることで、未経験に対する不安を解消するコンテンツとなります。つまり、求職者が知りたいのは「仕事内容」ではなく、「自分がその仕事を続けられるかどうか」という判断材料なのです。
2) 読後に“行動が変わる”
理解だけで終わらない
未知なるものへの「不安」が解消できたら、その不安を解消してくれた、役に立つ情報を提供してくれたサイトや企業は「信頼」そして「認知」へと変わります。ブックマークして保存しておきたいと、思っていただければ最高の評価と言えるでしょう。
判断・意思決定に影響する
逆に検索意図に対して、内容が実体験に伴わず「薄っぺらで中身がないな」、と判断されてしまったら、ぱっと見た段階で判断されて他のコンテンツに逃げられてしまうでしょう。ましてやAIに指名してもらえることもなく、作るだけ無駄はおろか、マイナスイメージになるリスクがあります。検索意図に沿って有益な情報を提供してくれるサイトや企業は「信頼」と「認知」を獲得し、実際のサービス利用「行動」、商品の購入「売上」においても競合他社に対して一歩リードすることができるのです。
③ 導線が設計されている
読んで終わりではない。問い合わせ・応募・購入につながる
いざ、サービスを利用、商品を購入しようとした際に、一度「信頼」、「認知」を受けている企業は、他社に対してアドバンテージがあります。もしブックマークして保存していただけているのであれば、そこからの導線。ここで言えば、
・なぜその会社への応募や登録することが良いのか(利用者の声など)の説明
・応募や登録といったCVへの導線が確保されていること
・応募や登録からの流れが表示されていること
などが、興味関心の段階から青田買いで他社に先んじて応募・登録をしていただく「勝ち筋」になります。
コンテンツは“読ませるもの”ではなく、“次の行動を自然に選ばせる設計”が必要なのです。
■ よくある間違い
1)とりあえず記事を書く
自社のサービス、商品、技術、または名所を知ってもらい、最終的に利用者は増やしたい場合、検索意図(自分だったらどんなコンテンツがあったら満足できるか)を、大前提に考えましょう。その大前提に基づけばいろいろな側面、切り口でのコンテンツを用意しておく必要があることが分かります。まず入口として、そこから発展する形でどんどん知的好奇心を満足させる構成を考えましょう。必ずしも1ページにする必要はなく、むしろ複数ページに知りたいことが体系的に整理されている方がAIによる評価は高くなります。読者を満足させられないのなら「完璧を目指して公開しない」これぐらいで良いのです。
2)キーワードだけを意識する
一番最悪なのは、タイトルのキーワードだけ検索クエリ(検索キーワード)に設定した中身のないタイトル詐欺です。中身が薄っぺらでAIに聞けばわかるような二次、三次情報しかないコンテンツであれば、作らない方がましです。AIにも無視され、なにより本来の目的である将来的なお客様(見込み客)への信用を失うリスクだけが残ります。
3)PVだけを追う
SEOで検索上位に表示された、AIにも指名されたとなったら、ぜひ滞在時間を見てください。意図通りのコンテンツ、検索意図に対して誠実に役に立つ情報を提供しているコンテンツであれば、平均滞在時間が2分、3分と他のページよりも長いはずです。
また想定した検索クエリ(検索ワード)でランディングしているか、サーチコンソールで確認することも大切です。検索結果の上位表示ができているのにも関わらず、設定した対策ワードでサイトに来訪者がいないのであれば、そもそもターゲットワードの選定が間違っている可能性があります。グーグル検索のサジェスチョンに表示されるキーワード候補を参考に、新たに対策ワードの再設定が必要か、も検討しましょう。
また、用意したコンテンツを最初の入り口として、申込・登録を行って最終的にマネタイズにどれだけ貢献しているか、ライフタイムバリューを追跡することが大切です。私が人材サービスの事業会社で、Webマーケティングチームの責任者を担っていた際は、ログ解析ツールと基幹システムを連携させ、売上貢献した登録者をどれだけ集めることができたか、各マーケ―ティング手法のROAS(稼働単価、成約単価)を数値化していました。
ただ作るのではなく、どの段階でターゲットに信頼させ、認知を得て、申込、そして売上と、一気通貫した流れを作ったうえでコンテンツを用意してみましょう。現グーグルでの上位表示、AIでの指名を勝ち取れば、、10年以上のスパンで集客を継続的に担ってくれる「資産コンテンツ」となり、会社にとっては、ネット上での専門アドバイザーやスポークスマンとなり非常に親孝行な存在となりえるのです。
◆終わりに
では、自社のコンテンツは“資産”になっているでしょうか?
もし、
・記事はあるが問い合わせにつながらない
・採用サイトを作ったが応募が来ない
・広告を止めると集客が止まる
このような状態であれば、コンテンツの“設計”に課題がある可能性があります。
当社では、
・検索意図
・コンテンツ構造
・導線設計
の観点から無料で診断を行っています。
「今あるコンテンツを資産に変えたい方」はこちらからご相談ください。
■ 著者プロフィール

田中研次(キュー・プランニング)
出版社で編集者としてキャリアをスタート後、求人メディアのWebプロデューサー、外資系人材会社のWebマーケティング責任者などを歴任。SEO・コンテンツマーケティングを軸に、採用サイト・企業サイトのグロースおよび売上拡大支援に従事してきた。現在はAI検索時代における「指名されるコンテンツ設計」をテーマに、企業の集客・採用支援を行っている。早稲田大学教育学部卒。「コンテンツは“書くもの”ではなく、“成果を生むために設計するもの”を信条とする。」
